テンバガーという言葉があります。
10倍上がる株のことですが、元々は野球用語でホームランをフォーバガーと呼んだところから来ているとか(バガーはベースの土のうの意味)。
株式投資をする人なら誰でも、テンバガー(10倍に上がる株)を見つけたいと思うでしょう。
ただ、僕が本当に欲しいと思う「テンバガー」の定義はちょっと違っています。
それは、「1株利益が毎年コンスタントに自分の買値の水準程度を計上できるまでに成長する株」です。
瞬間的に株価だけが10倍に上がるなら、いわゆる「仕手株」の中にもそういうものがあると思います。そういうのに乗っかって資金を10倍に増やせたら、それはそれで嬉しいと思います。
でも、それではその後がない。「売ったらしまい」ではつまらないんです。
もし、投資した企業が順調に業績を伸ばし続けて、自分の買値と同じ水準の1株利益を上げられるほどになったら(取得コストに対するPER=1倍)・・・。
そうなるまでに配当金だけで取得コスト分は回収できているでしょうし、
株価だって1株利益がそこまで伸びれば嫌でも上がってしまっているでしょう。
何より、配当金だけで取得コストを回収した後は
半永久的に数10%の配当利回りを享受出来る可能性が高い。
決して狙って出来るものではありませんが、
もしそんな銘柄に巡り合えたら、投資家冥利に尽きると思います。