日経平均はとうとう13000円を大きく割り込んで来ましたね。
今月は欲しかった銘柄もいくつか買えて気分が良いので
久しぶりにバフェットネタでも書こうと思います(笑)
さて、バフェットは言うまでもなく、株式投資で巨万の富を築いた人です。
彼の投資動向にはウォール街を初め、世界中の投資家が注目していると思います。それほどにバフェットの銘柄選択というのは注目を集め、色々な本も出版されていますが、それだけで彼とバークシャー・ハザウェイ社の成功の全てを語れるのかというと、そうではないと思います。
もちろん、定量面・定性面どちらも含めて投資対象(というよりもビジネスそのもの)を理解する能力が並外れていることは言うまでもありません。
しかし、そうやって選別した優良な投資対象から生み出される富の再配分を極めて効率的に行なえるバフェットが構築した仕組みが、バークシャー・ハザウェイの躍進の両輪のもう一方になっているのを見逃せないと思います。
バフェットがひょんなことからバークシャー・ハザウェイの経営権を握った1960年代当時、同社は低収益の繊維業を営んでいました。
バフェットは繊維事業を即座に閉鎖させることこそしませんでしたが、
そこから上がる収益は繊維事業には再投資させず、まず保険会社の買収に使われました。
保険会社には保険金の支払までの間、運用に回せる滞留資金(フロート)があり、その滞留資金で新聞社やキャンディーショップなどの様々な事業の買収や、株式の運用を行なっていきました。
そして、高収益率の事業子会社から得られる利益は保険会社のフロートや投資先からの配当金などと合わせて、更なる事業買収や株式購入に投資されていく。
バフェットはこうして、バークシャー内に富が富を生む複利効果の好循環を創り上げたわけです。