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  • 2015.08.31 Monday
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2012年3月の読書まとめ

新年度になりました。

4月は色々と身の回りに変化が起こることと思いますが、僕は幸いにというべきか?自身の異動はなく、ほっとする反面、今の職場でも4年目を迎えて仕事の責任も増してくるため、プレッシャーを感じている最中です。

3月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8390ページ
ナイス数:703ナイス

さて、3月の読書記録のまとめですが、1日1冊ペースを超えた2月に比べると少々落ちてしまいました。

最近の読書習慣の傾向として、平日は出張がないとまとまった読書の時間はとりづらいので(それでも1〜2時間は読書にあててますが)、土日に一気読みすることが多いです。

今月はその土日がけっこう人と会う用事(ぶっちゃけてしまうと、オフ会です笑)でつぶれたので(言い方が悪くてすみません)、その分読書がすすまなかったな、などと言い訳させてもらいます。オフ会はもちろん楽しかったのでOKですけどね!


ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)ココロコネクト ユメランダム (ファミ通文庫)
「ココロコ!の『正義』の話をしよう-超常現象を生き延びるための哲学」もしあなたに、他の誰かの願望をのぞき見る能力があったら、それを使うだろうか?「その力で助けられる人がいるならやれることはやりたい」「誰かだけを助けるのは不公平になるから、全員を助けるのができないなら、使わない」意見は人によって様々だろう。そこに唯一の正解は、ない。あるとすれば、自分の信念の下に自分で判断して自分の意志で責任をもって行うこと。今回、太一はそこで失敗し、気づき、そして新たな一歩を歩み出す。今度こそ自分の信念を持って。
読了日:03月03日 著者:庵田 定夏

死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉
千田琢哉さんの著書は最近よく読んでいて他の本とカブっている内容もある。けどグッとくる言葉もあった。「情報は、『情に報いる』と書く。」「雑用こそ、藝術的に仕上げる。」「"Time is life."遅刻は、殺人と同罪。」「『これを選んだ人はさすがにいないよね』という選択肢こそ大切。」「親友は、生涯で一人いれば御の字。」「『・・・なのに好き』が、愛している。」などなど。20代でやっておくべき、たった一つのこと「とにかく、たくさんの良い言葉のシャワーを浴びておくことだ。」20代も後少しだけどできるだけ浴びたい。
読了日:03月04日 著者:千田 琢哉

なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ新書juice)なぜこの店で買ってしまうのか ショッピングの科学 (ハヤカワ新書juice)
今年60冊目。姉から面白いと聞き読んでみたけれど、なるほど面白い!!長年、小売店舗での顧客観察のフィールドワークに携わってきた著者が、小売店舗の細かな店舗設計がどれだけ客の行動に影響を及ぼし、ひいては売上に直結するかをユーモアも交えながら述べている。人間の身体機能や心理と店舗のレイアウトの相性というのは意外なことが多く、実際に店で客を観察しなければわからないのだな。そして地道な観察で著者らが集めたノウハウ(情報)というのが大きな価値を生むのだという点にも感心。惜しむらくは文章がやや冗長で長すぎる点。
読了日:03月04日 著者:パコ アンダーヒル

砂の覇王〈4〉―流血女神伝 (コバルト文庫)砂の覇王〈4〉―流血女神伝 (コバルト文庫)
マヤル・バルアンの小姓になったカリエ。ドミトリアスとグラーシカの婚礼&戴冠式に参加するバルアンと共に再びルトヴィアの地へ。行く先々でのバルアンの行動もただのバカじゃないなと思っていたら・・・戴冠式でやってくれやがった!前々から伏線とも言えないあからさまな伏線は貼られていたが、ここでこの男の口から明かされるとはね・・・。ラクリゼも再登場して大きく物語が動き始めた?!
読了日:03月07日 著者:須賀 しのぶ

砂の覇王 5 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)砂の覇王 5 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
バルアンとのルトヴィアへの旅は、カリエの立場、そしてバルアンに対する見方を大きく変えた。目を覚めさせるような出来事がないと、なかなか人って歪んだフィルターで他人をみていることに気づかないもの。まだ若いカリエもそうだった。けれど、気づいて変われる素直さは流石というべきか。ラクリエがこういう形で大きく絡んでくるとは思わなかった。そしてサジェ…。人は自分の意志で決断し行動したつもりでも、所詮神の掌で転がされているだけなのか…?
読了日:03月08日 著者:須賀 しのぶ

砂の覇王 6 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)砂の覇王 6 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
大海賊トルハーンの船で海上生活を送ることになったカリエとバルアン(ラクリゼもか)。トルハーンの軽いキャラクターは新鮮だなと思ったら、これまで国は違えど皇子様、皇女様、貴族といったご身分の人々や後宮の女性達ばかり登場していたから当然だよな…とひとりで納得。ラクリゼも完璧超人ではないところがみれて何だかちょっとおかしかったり。
読了日:03月08日 著者:須賀 しのぶ

浜村渚の計算ノ−ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)浜村渚の計算ノ−ト 2さつめ ふしぎの国の期末テスト (講談社文庫)
今年1000000冊目(2進数で、笑)。1作目よりも面白くなってる。前作のように殺人が起こらなかったし、少し方向転換した?数学のウンチクも前よりわかりやすいし楽しめる仕掛けもあれこれあったな。最後の章は突然ファンタジックになったけど謎解きがよかった。不思議の国のアリスにそんな一説があったのはなんとなく憶えてるけど、まさかそんな意味があったとは!渚ちゃんは相変わらず数学に関しては活き活き、他のことはぼんやりだけどテロリストに対しての数学愛に訴えかけるセリフが毎回いい。
読了日:03月08日 著者:青柳 碧人

考えない練習 (小学館文庫)考えない練習 (小学館文庫)
普段自分の意志で考えていると思っていても、多くは外部からの刺激に対する反射である。反射による感情に振り回されない為に刺激を受けたら「情報を入り口で止める」。誰かの話を聞いているのなら「聞くこと」そのものに集中する。怒りなどの感情が湧き上がっても、<ああ、今自分は怒っているな>とメタ視点を持つことで感情を鎮め冷静に対処できるようになる。著者が僧侶だけに仏道の考え方が述べられているが、不思議と宗教臭くない。なんでもかんでも「ありがとう」というのは自分の心に嘘をついているからよくない、とはその通りだなと。良書。
読了日:03月10日 著者:小池 龍之介

砂の覇王 7 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)砂の覇王 7 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
海戦の最中に負傷して海に落ちたところを敵であるルトヴィア艦船に拾われ客人としてタイアークに送られたカリエ。バルアンと共に婚礼式に招かれた時とは異なり、今回はドミトリアスやグラーシカと素で接することができる。けれど一旦エティカヤの人間、それも正妃となったカリエとルトヴィアの為政者となったドミトリアス達の間には大きな価値観の相違が。意外なあの人物の再登場に、カリエはどういう身の振り方を選択するのか?それぞれに相手のことを気遣いながらも立場の壁というのは実に厄介なものだなと感じさせられた。
読了日:03月11日 著者:須賀 しのぶ

砂の覇王 8 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)砂の覇王 8 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
何といってもこの巻はカリエのあの初S…ゲフンゲフン。サルベーンのみっともない姿にも驚いたけど、まさか女神がこういう直接的な形で干渉してくるとは思わなかったわ。この流血女神伝の核心の一端が明かされた感じ。ザカリア恐ろしいよザカリア。今回の話を読んでミュカは一体なぜ…?と気になるけれど、まあ続編で明かされるのでしょう。トルハーンの処刑を巡ってのあれこれは、決定的にカリエがルトヴィアの人間ではなくなったんだな〜と感じたと同時に、この先の動乱の種が撒かれたのかと感じた。
読了日:03月11日 著者:須賀 しのぶ

砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)砂の覇王 9 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
砂の覇王、最終巻。バルアンの正妃として敵であるシャイハンの下に赴いたカリエだが、その温厚で博識な人柄に戸惑ってしまう。一方幾重にも策を重ねに重ねてきたバルアンは満を持して動き出す! ドミトリアスや四公らルトヴィア貴族にしてもそうだが、シャイハンとバルアンもまたそれぞれの正義と野心を持って動いている。勧善懲悪といった単純な図式で割り切れない争い。そしてたとえ正しい理念であっても時代のうねりの前には如何ともしがたい。砂の覇王というタイトルの意外な秘密が最後に明かされ一本とられた。
読了日:03月11日 著者:須賀 しのぶ

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(上) (MF文庫ダ・ヴィンチ)あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(上) (MF文庫ダ・ヴィンチ)
アニメは観ずに読んでしまったのだけれど。うーん、他の方もコメントに書かれている通り、これはアニメで観てから読むべきだったか?映像がない割に情景描写はそれほどでもないし、状況が掴みづらい箇所があった。めんまのキャラクターはいいと思うんだけどな。あと上巻が昨年夏頃に出たのに下巻が未だに出ていないってどういうこと・・・。
読了日:03月11日 著者:岡田麿里

仕事の哲学 (ドラッカー名言集)仕事の哲学 (ドラッカー名言集)
今年70冊目。ドラッカーの著作の中から、個人、主に知的労働者の仕事に関する名言を編纂したもの。ドラッカーの著作は何冊か読んだけれど、名言集は初めて。「成果をあげる人とあげない人の差は、才能ではない。いくつかの習慣的な姿勢と、基礎的な方法を身につけているかどうかの問題である。」という言葉が印象的。他には時間に関する名言もハッとさせられた。まず時間の使い方を何に使っているかリアルタイムで記録しろと。その後で成果を生まない活動に費やす時間を削ってまとまった時間を確保する。何度か読み返すとまた気づきがありそう。
読了日:03月11日 著者:P・F・ドラッカー

君たちはどう生きるか (岩波文庫)君たちはどう生きるか (岩波文庫)
再読。この間のオフ会で読友さんにお譲りしたのだけど、また読みたくなって買い直した。久しぶりに読むとまたハッとする物の見方、人としてのあり方を投げかけてくる本。ニュートンの話でおじさんが書いた言葉「偉大な発見がしたかったら、(中略)今日の学問の頂上にのぼり切ってしまう必要がある。そして、その頂上で仕事をすること。」は勉強するということの本質をついている気がする。それからコペル君が友達を助けず後悔に苛まれる場面。許してもらえるかどうかに関わらず、まず自分の過ちを認める。そして謝ったあとはそれをくよくよしない。
読了日:03月12日 著者:吉野 源三郎

だれかを犠牲にする経済は、もういらないだれかを犠牲にする経済は、もういらない
ベンチャーキャピタリスト・原丈人さんと経済評論家・金児昭さんの対談本。原さんの主張である米国流の「金融資本主義」の否定や「公益資本主義」の提言は「21世紀の国富論」に書かれた内容とほぼ同じ。もう少し具体的な話が聞きたかったというのが正直なところだけど、排出権取引は新たなバブルを生むだけのまやかしという意見や、日本から新しい資本主義のあり方を世界に広めていこうという前向きな態度は大いに賛同できる。
読了日:03月15日 著者:原 丈人,金児 昭

伸びる30代は、20代の頃より叱られる伸びる30代は、20代の頃より叱られる
千田琢哉さんの本、これで何冊目だ(笑)ワンフレーズにつき見開き2ページでまとまっている形式はお馴染みだが、ここ最近読んだ他の本より文量は多め。伸びる30代と沈む30代という対比で、ビジネスマン向けの警句が70個。「伸びる30代は、2ランク上の役職を想定して仕事をする。」や「伸びる30代は、1冊本が書けるくらいとことん勉強する。」、はハッとさせられ、「伸びる30代は、ペンを貸す。沈む30代は、ペンを借りる。」「伸びる30代は、子会社出向を切望する。沈む30代は、子会社出向に絶望する。」などは上手いと思った。
読了日:03月16日 著者:千田琢哉

春の数えかた (新潮文庫)春の数えかた (新潮文庫)
生物学者のエッセイ。昆虫や植物の行動や生態について、学者ならではの視点で考察している。自然との調和がうたわれて久しいが、現実の自然は異種、同種の生物同士の熾烈な生存競争が日夜繰り広げられていて、その結果として表面的に調和しているように見えているだけだというのは古くて新しい分析だった。地球温暖化に二酸化炭素以上に大きな影響を与えそうなのが人間の活動で大気中に排出される水分によって増加する雲だというのは驚きな意見。
読了日:03月17日 著者:日高 敏隆

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)
小学4年生の「ぼく」が己の持つ声の「力」を使ってうさぎ殺しの犯人に復讐を決意する。うさぎが大好きだったふみちゃんの心を壊した犯人を。能力者の先輩である秋山先生から示される能力の性質と、犯人に提示する条件と罰の様々な選択肢。犯人の犯した罪と、「ぼく」が望む罰の重み。10歳の少年が悲愴な決意と共に選んだ言葉は、とても正解とは言い難いかも知れないが、彼の抱える心の闇を考えると無理もなかったのかも知れない。最後の救いがあってほっとした。
読了日:03月18日 著者:辻村 深月

女神の花嫁(前編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)女神の花嫁(前編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
流血女神伝の外伝、ラクリゼとサルベーンの過去の話。長老(クナム)の娘として生まれながら男として育てられたラクリゼは、村の外からやってきた少年サルベーンと出会う。女の身ゆえクナムにはなれないラクリゼとルトヴィア人の混血ゆえザカールの民にも差別されるサルベーン。形は違っても深い孤独を胸に秘めた二人。お互いに惹き付け合いのは必然だったのか。それにしてもレイザンは報われないな。物語の核となるザカリア女神を崇めるザカールの話だけに、本編よりも宗教色が強い。価値観や風習とは国によってこんなにも違うのかという驚きも。
読了日:03月18日 著者:須賀 しのぶ

女神の花嫁(中編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)女神の花嫁(中編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
はじめて外の世界に出たラクリゼだけど、その傲慢さが災いしてサルベーンと袂を別ってしまう。それからの3年間、二人は対象的な道を歩むことに。かつての超越的な力を失ったが家族の暖かさを知ったラクリゼと、多大な戦功を上げたが心は闇に染まり切ったサルベーン。自分の本当の思いに気づいたラクリゼの献身でサルベーンの心も溶け二人は幸せな生活を送るようになるが…。運命はそんな甘い生活を続けさせてはくれない。あまりに重い二択を迫られたラクリゼ。もう一方の選択肢をとることは出来なかったのか?残酷すぎるよこれじゃ…。
読了日:03月19日 著者:須賀 しのぶ

女神の花嫁(後編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)女神の花嫁(後編) 流血女神伝 (流血女神伝シリーズ) (コバルト文庫)
我が子の命と引き換えに戦女神の如き力を取り戻したラクリゼだが、サルベーンとの気持ちは次第にすれ違い離れていく。最後の裏切りといい、サルベーンは本当に複雑で何を考えているのかわからなくなってしまったな・・・。彼の心の闇が晴れることはもうないのか?幼き日のエドやカリエ(カザリナ)も登場し、本編へとつながっていく。本編では完璧超人のように描かれることの多かったラクリゼの傲慢な少年時代から乙女な10代後半、そして女神の力を取り戻してからの時代と様々に揺れ動く心情が描かれていて、本編より面白かった。
読了日:03月19日 著者:須賀 しのぶ

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
単行本で再々読。小飼弾さんの他の著書も読んだからか、以前よりもすんなり内容は頭に入ってくる。バランスシートの話はブログ「投資の消費性について」http://d.hatena.ne.jp/equilibrista/ での説明に少し似ている気がする。モノは増やせないのでシェアして再利用、そのキーとなるのが無尽蔵のエネルギーの確保。「カネ」の価値はこれまでの「モノ」が大部分を占める経済から「ヒト」が大部分を占める経済へ。そのためには最大の資源である時間を確保して自分の棚卸しをし、自分の勝てるゲームを作ること。
読了日:03月23日 著者:小飼 弾,山路 達也

子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)子どもたちは夜と遊ぶ 上 (1) (講談社文庫 つ 28-3)
今年80冊目。まだ上巻なので最終的な感想は書けないけれど、この分厚さからして辻村さんらしさを醸し出している(笑)という冗談は置いといて、最初のうちは何が何だかわからない展開だったが、浅葱の過去と内面が明かされるにつれ物語として面白くなっていった。iは藍と同一人物なのか?それとも…?一筋縄ではいかないであろう下巻に続けていきます。
読了日:03月25日 著者:辻村 深月

子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)子どもたちは夜と遊ぶ 下 (3) (講談社文庫 つ 28-4)
今回もまたミスディレクションにまんまとやられてしまいました。それにしても辻村深月の作品はどれも感想が書きづらいなあ。謎解きの過程も結末も単純ではないというか。<i>の正体とか浅葱の謎とか・・・。結局、彼の心は救われたのか?登場人物の心理描写が丹念なだけに彼ら彼女らが傷ついたり傷つけられたりするのが読んでいて少しつらかった。
読了日:03月25日 著者:辻村 深月

私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日
昨年倒産した採用コンサルティング会社ワイキューブの元社長、安田さんの回顧録。この人の「千円札は拾うな」はベストセラーになったけれど、この本も赤裸々すぎる独白が面白い。会社が潰れた最大の原因はどう考えても会社の金を浪費し過ぎたからだろ…というのが文章の端々から読み取れる。その辺りを踏まえて「千円札〜」を読み直すとまた違うものも見えてきそう。
読了日:03月26日 著者:安田 佳生(やすだ よしお)

凍りのくじら (講談社文庫)凍りのくじら (講談社文庫)
これまでに読んだ辻村深月さんの他の作品とは少し毛色が違うと感じた。頭が良過ぎて他人を見下してしまい、息苦しさを感じている高校生・芦沢理帆子。Sukoshi Fuzai(すこし・不在)な彼女の身の回りに起こるSukoshi Fushigi(すこし・不思議)な物語。理帆子の心理描写は共感できる部分もあるが、それ以上に若尾の危うさに持っていかれた感が強い。一歩間違えれば自分も「若尾」になり得ただけに・・・。若尾との問題は何だかうやむやになってしまったのでちゃんと描いて欲しかったかな。
読了日:03月28日 著者:辻村 深月

宇宙に外側はあるか (光文社新書)宇宙に外側はあるか (光文社新書)
宇宙の謎が現時点の科学でどこまで解明されているのかを、素人にもわかりやすく説明している。といっても後半などは人間の認識などが絡んできて哲学めいていて混乱してしまったけれど。宇宙のはじまりの一瞬の謎や銀河や宇宙の大きさなどは気が遠くなるほどのケタ違いの数字で(1兆倍を10回繰り返して1万倍、とか想像できます?笑)、圧倒される。一つ一つの選択で世界が分岐して数えきれない平行世界が存在しているという多宇宙(マルチバース)の話題は、実際にそういう可能性も研究されているのかと驚いた。
読了日:03月30日 著者:松原 隆彦

2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター


3月は、1月の読メオフ会で会った人から熱烈プッシュされた須賀しのぶの「流血女神伝」シリーズの続編を読みまくりました。こういう少女小説のファンタジー世界モノというのは数はあまり読んだことないですが、学生時代に十二国記シリーズのアニメと小説にハマったので、割と好きなジャンルと呼べるのかな。

他にはこれまた読メオフ会でお会いした人達に感化されて、辻村深月の作品を読み始めてみました。作品1冊1冊が分厚いのと、10代、20代の若者たちの心理を緻密に描き、また独特の世界観を持った作家さんですね。年齢も近いのでこれからも追っかけて読んでいきそうです。

「なぜこの店で買ってしまうのか」は家族から薦められて読んだ本ですが、翻訳本で文章は少々読みづらいながらも、面白い内容でした。
人々が買い物のさいに店舗の構造やレイアウトの微妙な違いによって買ったり買わなかったりする秘密を、長年のフィールドワークの積み重ねで科学にまで昇華した第一人者が解説しています。
投資家目線でも、自分の目のつけた小売業、店舗型のサービス業がどのような店のつくりをしているか、これは売れる店かどうかという点に気をつけてみるようにすると面白いんじゃないかと。


今月は内々に試みていることがあって、先月までより読書数は減ってしまうかも知れません。
そして増える一方の積読本も消化していかないといけないので、新規購入は控える、つもりです。・・・今月こそ!!

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