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  • 2015.08.31 Monday
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2012年11月の読書まとめ

2012年11月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4481ページ
ナイス数:1653ナイス

もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)もしもし下北沢 (幻冬舎文庫)感想
よしもとばななさんは久々。下北沢を舞台に、母娘の再生を描く物語。よしもとさんの作品にしては長いと感じた。実際に著者が取材したと思われる店や登場人物が随所に現れ、下北沢という街の雰囲気を醸し出す。よしえと母の会話は女性作家ならではだなあという印象。特に母はよくしゃべる。父/夫を理不尽な理由で亡くした哀しみや喪失感は劇的な何かで癒えるのではない。浮きつ沈みつを繰り返して、それでも気がつけば俯くよりも笑っている時の方が多くなり先に進んでいく。新谷くんとのエピソードに出逢いと別れのあっけなさみたいなものも感じた。
読了日:11月1日 著者:よしもと ばなな

恋愛寫眞―もうひとつの物語 (小学館文庫)恋愛寫眞―もうひとつの物語 (小学館文庫)感想
この、どこかとぼけたテンポの会話文は「いま、会いにゆきます」を彷彿とさせて市川拓司さんの持ち味なのかなあと。彼の描く主人公、誠人は奥手で不器用でそこも「今、会いに〜」の巧を思い出した。静流のキャラクターは想像しづらかったけれど、読み終えてから映画「ただ、君を愛してる」の原作だと知りびっくり。宮崎あおいかよ。それはさておき、静流と誠人とみゆきの関係、何とも切ないなあ。こんなにけなげな恋なんて到底できないとわかっているから、余計切ない。
読了日:11月3日 著者:市川 拓司

ツナグ (新潮文庫)ツナグ (新潮文庫)感想
単行本で読んで、映画を観た後に文庫で再読。最初に読んだ時は「親友の心得」の痛さばかりが際立ってしまったけれど、映像作品を観た後にもう一度読むと物語全体としての良さを味わえた。映画では割愛されてしまった「アイドルの心得」も辻村さんらしさが出ていていいと思うんだけどな。十代の赤裸々な心理描写が彼女の持ち味だと思っていて、本作でもそれは発揮されているけれど、あえて登場人物の内面を全て描かないことでそれを描写している箇所も見受けられて、芸風が広がったのかなとも感じた。あとがきが本多孝好さんなのも心憎い。
読了日:11月4日 著者:辻村 深月

スノーフレーク (角川文庫)スノーフレーク (角川文庫)感想
函館を舞台にした青春ミステリー。ヒロインの高校生・真乃の死んだはずの幼なじみ速人が生きているのではという疑い、そして彼女の前に速人の従兄だというか勇麻が現れたのをきっかけに、6年前の真相を解き明かすべく行動を起こす。一家心中して子供1人だけ生きているはずがない、でも彼の痕跡はそこここにあって…と終盤まで引っ張りそれなりに読ませた。ただ真乃の行動に色々違和感をおぼえて感情移入できなかった。序盤の幼なじみの影に我を失う彼女と、終盤の突然の名探偵ぶりのギャップがどうも…。謎解きの意外性はよかった。
読了日:11月5日 著者:大崎 梢

和菓子のアン (光文社文庫)和菓子のアン (光文社文庫)感想
読書メーターで人気の作品ということで前から気になってはいたが、まさか文庫のオビでもそう紹介されるとは(笑) 進学も就職もせずにいた杏子がアルバイトに選んだのはデパ地下の和菓子屋さん。個性豊かな店の人達に囲まれて働く杏子が遭遇する、訳ありなお客さんについての謎解きと和菓子のウンチクが織りなす日常系ミステリ。和菓子は餡を用いるものがほとんどで地味とか野暮ったいという印象が多いけれど、職人の細やかな工夫と菓子の名前に込められた四季折々の情緒を知るにつれそんなのは吹き飛ぶに違いない。和菓子を食べたくなる一冊。
読了日:11月7日 著者:坂木 司

人を動かす2:デジタル時代の人間関係の原則人を動かす2:デジタル時代の人間関係の原則感想
名著「人を動かす」をメールやSNSが発達した現代の実情に合わせて編集・再構成したもの。事例も相当数がブログやTwitterなどのデジタルツールに関したものに置き換わっている。カーネギーの時代とは比べものにならないくらい自己アピールを多くの人に拡散できるようになった今日でも、他人に関心を持ち、相手にとって重要なことは何かと思いやる姿勢は人間関係の原則として揺らぎない。むしろ信用の失墜も一瞬にして起こり得るデジタル世界だからこそ、僕達はカーネギーの原則をしっかりと心に留めて行動しなければいけない。
読了日:11月14日 著者:

きみが見つける物語  十代のための新名作 こわ~い話編 (角川文庫)きみが見つける物語 十代のための新名作 こわ~い話編 (角川文庫)感想
きみが見つける物語シリーズ、今回はこわい話ということだけど、あまり怖さは感じなかった。どういう秘密が?と気になる話はあったけれど…。乙一「リストカット事件」は既読。「眠らない少女」はそうくるか〜という展開。ちょっと、いやかなりグロかった。「ぞんび団地」は収録作の中では一番衝撃的。あっちゃんの正体には最後まで混乱した。牧歌的な文体だけに悲惨さが際立つ作品。どこか「向日葵の咲かない夏」のような印象。山田悠介「ババ抜き」は残念ながら本当にひどかった…。江戸川乱歩はこの中では異彩を放っている。不思議な雰囲気。
読了日:11月15日 著者:

このムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれこのムダな努力をやめなさい: 「偽善者」になるな、「偽悪者」になれ感想
成毛眞さんの毒舌ぶりはこれまでの著書と同様。向いていないことにムダな努力をはらうのはやめて、人生をもっと楽しもうという主張。「善人ばかりの家庭は争いが絶えない」というのは今の日本社会が陥ってしまいがちなことじゃないだろうか。「偽善者」ではなく「偽悪者」になれ、というのも、八方美人で誰からも当たり障りなく思われるよりも自分の言いたいことをはっきり言える方がストレスも溜めなくていいだろうな。
読了日:11月16日 著者:成毛 眞

絶対、最強の恋のうた (小学館文庫)絶対、最強の恋のうた (小学館文庫)感想
中村航さんの作品は何冊か読んできたけれど、この人らしい文章だなあと読むたびに思う。特に何があるわけでもない、平凡な男女の恋愛だけど、登場する人物がいちいち人間くさい。木戸さんは端からみるとただのダメ人間なのに、不思議と人を惹きつける。こういう人って確かにいるなあと。最終話のオチはよかった。
読了日:11月17日 著者:中村 航

鳴いて血を吐く鳴いて血を吐く
読了日:11月20日 著者:遠田 潤子

考えない練習 (小学館文庫)考えない練習 (小学館文庫)感想
リフレイン読み1/10(通算3回目)2012/11/25読了。小池龍之介さんの著書は何冊も読んできたけれど、本書が一番バランスが良く、30万部のベストセラーとなったのには頷ける。情報過多の現代社会で、ストレスフルな思考のノイズから解放されたい方にはぜひ本書を読んで欲しい。日常生活で散漫に感じがちな身体感覚に集中することで感覚を研ぎ澄まし、何気ないものにも充実を得られる。人間関係においても、我を張らず相手の声に耳を傾け、受け入れてあげるという姿勢はカーネギーの「人を動かす」にも通じるところがあって興味深い。
読了日:11月25日 著者:小池 龍之介


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