読んだ本の数:21冊
読んだページ数:5619ページ
ナイス数:856ナイス
7月は一転、読書ペースが大幅ダウン。
仕事で月の中旬まで頭がいっぱいだったことに加えて、技術系の本の比率が高めだったせいもあります。月末に読んでいた本がなかなか読み進められず、さらにペースダウンしてしまった一ヶ月でした。
もっとよくないのは、読んだ本の感想がどんどん書けなくなっていること。前はもっと気楽に書いていたのに、最近ちょっとうまいこと書かなきゃという強迫観念にとらわれてしまっているのかも知れません。読み終えたらその余韻が冷めないうちに感想を書くというのがいちばんいいんでしょうね。要反省です。
読んだ本は上にも書いたとおり技術本が多めですが、小説では中山七里さんの「
おやすみラフマニノフ」が面白かったですね。デビュー作であり、今年はじめに映画化された「
さよならドビュッシー」よりもさらに磨きがかかっていた印象です。
小川洋子「
猫を抱いて象と泳ぐ」も決して表舞台に立つことがなかったチェス棋士の少年の生涯を幻想的な文体で描いており、美しい作品でした。
僕の好きな人が、よく眠れますように (角川文庫)の
感想不倫の恋がテーマだとは読むまで知らなかった。全体的にそれを感じさせるエピソードが少なくて、ほぼ全編、二人で限りのある恋を楽しんでいたという印象。もちろんあれこれ悩んではいたけれど、不倫してる深刻さじゃないよなぁ。めぐが既婚で特に問題があったわけでもないのに山田くんにころっと心変わりしてしまったのが何の説明もないのが…。会話部分は中村航さんらしくて楽しかった。他作品でも登場していた坂本さん(?)がいい味出してた。
読了日:7月14日 著者:
中村 航 東のエデン (文庫ダ・ヴィンチ)の
感想羽海野チカさんがキャラクター原案でTVアニメ&映画化された作品の監督によるノベライズ。文章は正直言ってわかりづらいし盛り上がりに欠けたりで小説としてはイマイチに感じた。でも設定が面白い。100億円の電子マネーを消費することで大抵の願いを叶えてくれるノブレス携帯。記憶を失った男・滝沢明はそれを手に何をしようとしていたのか?放棄されたショッピングモール、学生達が築いた画像検索SNS「東のエデン」などワクワクさせるギミックが盛り沢山。最後の方はかなり強引にまとめた感じがするけれど、続編が出ているので別の機会に。
読了日:7月21日 著者:
神山健治 小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則の
感想再読。スタートアップはビジネスをより速く、より大きく成長させることが当然と考えられているが、37シグナルズはその真逆を地で行く社員わずか20名弱のソフトウェア開発企業。"LESS IS A GOOD THING"とは自分の好きな本「SMALL GIANTS」にも通じるところのある考え方だ(実際、同書で紹介されるジンガーマンズという店がこの「小さなチーム〜」でも軽く触れられている)。やることを減らし、集中し、生産性を高める。最近の自分には刺さる言葉が多かった。また何度も繰り返し読みたくなるビジネスの箴言集。
読了日:7月21日 著者:
ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン