2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:7105ページ
ナイス数:1213ナイス
1月も1日平均1冊読了はならず、低調が昨年から続いています。
感想もあまり書けていないし、あれこれ雑念が多くて悩んでいるのがよくないのかも知れません。
先月読んだ中では、「
傷はぜったい消毒するな」の著者・夏井睦の新著、「
炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学」が最大の衝撃でした。
糖質制限ダイエットという言葉は最近目にするようになりましたが、正直胡散臭い気がしていました。
本書「炭水化物が人類を滅ぼす」では著者自身が図らずも糖質制限を実践した結果、大幅減量&健康増進を達成した・・・というところまでであれば僕が抱いていた胡散臭さは払拭されなかったでしょう。
しかし本書が面白いのは、糖質制限の仕組みからはじまって、
炭水化物/糖質が必須栄養素であるという、誰もが当たり前だと思っている常識に疑問を投げかけ、栄養学で使われている
食物のカロリー数という概念を疑い、さらには
ブドウ糖と生命の関係から
人類の農耕史に糖質の及ぼした影響にまで話を発展させていることです。なんとも知的好奇心をくすぐられる展開じゃないですか。
これも前著・「傷はぜったい消毒するな」と同様、一種のパラダイムシフトを提示する著者の大胆な仮説といえますが、この仮説が正しいかどうかは、まず本書を読んでみてから判断してもらいたいです。
傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)